二十四節気「小雪」の次候は、本来「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です。
意味は、北風が木の葉を払いよける季節ということですが、女川独自の七十二候「女川七十二候」では「鮟鱇肝肥(あんこうきもふとる)」です。
一般的に「アンコウ」と呼ばれるのは「キアンコウ」と呼ばれる種です。
別に「クツアンコウ」という種類がありますが、市場では区別されます。
産卵を夏に終えてエサをっぱい食べたアンコウは、この時期、肝(きも)も身も大きくな
ります。夏場を除いて漁獲のある種ですが、肝が大きくなってくるので今からの時期に値段が高くなってくる。
海のフォアグラと呼ばれる「あん肝」です(^-^)
アンコウは海底にいる魚、甲殻類を食べます。海底の砂に隠れて背びれにあるとげを小魚に見立てて揺らして魚類を誘い、そうして寄ってきたものを捕食します。
基本的にトロール船(底引き網)で獲れるものがほとんどですが、女川には定置網にかかるものも揚がります。
メスが大きくオスは小さいです。
メスは10㎏の大型、オスは5kgほどの大きさです。
メスは水温の高いところを好むため、常磐・大洗地域はメスが多く大型で「吊るし切り」
にして捌かれることが多いですが、福島から岩手にかけてはオスが多いため、吊るし切りはしません。
女川では、2月の中旬頃、毎年「あんこう祭り」が開催されます。
美味しいアンコウ汁も、自慢ですよ。