2019/12/31 – 女川さかな手帖

女川七十二候:冬至 │ 末候[ 滑多鰈迎 – なめたがれいはるをむかう ]

いよいよ大晦日となりました。
年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。

二十四節気「冬至」の末候は、七十二候では「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」。
雪に覆われた大地の土の中で、もう麦が芽吹き始めている頃なのだそうです。

二十四節気のうえでは、まだまだ春は先ですが、現代の暦では、明日から新年。新春とも
よばれます。
「女川七十二候」は「滑多鰈迎(なめたがれいはるをむかう)」です。

他の地域ではババガレイと呼ばれるこのカレイは、ヌメリが多いことから宮城では「滑多
鰈=ナメタガレイ」と呼ばれます。
この時期、寒くなるにしたがって魚体は大きく肉厚になり、宮城県沖で漁がさかんになり
ます。

年越しの食事に煮付けなどにして食べる「年取り魚」として親しまれています。
子孫繁栄の縁起を担ぎ、子持ちのメスが重宝され、年末の時期は価格があがります。

皆さんの大晦日の食卓は、どんなでしょうか。
無病息災を願って、穏やかな新年を迎えられますように。