2020/1/15 – 女川さかな手帖

女川七十二候:小寒 │ 次候[ 鰯干寒風 – いわしさむかぜにほさる ]

真鰯は一般的に初夏頃からと言われますが、通年揚がる魚です。
この時期も、群れが定置網に入ってきて、水揚げ量も多く脂も乗っていて美味しいです。

今、女川の「おかせい」の店の前では、いわしやさばなどがこのように吊るされます。
夏は、暑く虫が寄ってきたりするので、丸干しは、寒い季節の風物詩です。

干物は、昔は単なる「保存方法」としてとらえられたりしたこともあったかもしれませんが、れっきとした素晴らしい「調理方法」です。

岡清では、生でも食べられる脂ののった新鮮な魚を使用していますが、生よりもずっと美味しい食べ方かもしれないなあと思います。(^-^)

鰯は、女川の人たちにとっては、とても日常的な魚です。
何か特別な思い入れがある、というよりは、生活の一部といった方がよいかもしれません。

寒風干しもまた同じで、ああ今年もこの季節がやってきたなあという感じです。
女川さかな手帖では、そういう女川の暮らしも引き続きお伝えしていけたらなあと思います。