2020/1/16 – 女川さかな手帖

女川七十二候:小寒 │ 末候[ 若布始穫 – わかめはじめてとらる ]

そろそろ女川はワカメの季節です。

実は、女川はワカメ養殖発祥の地なんですよ。
戦後、ワカメの養殖技術を考案した大槻洋四郎氏が女川町の小乗浜がワカメに最適であるとして始めたのが始まりです。

以来この小乗浜ではワカメの養殖が綿々と続けられてきました。

今シーズンは昨年12月20日から収穫が始まりましたが、本格的な出荷はつい一昨日のこと
です。
ワカメは、一般に収穫時期は十分に大きく長く育った2月から3月いっぱいまでで、この時
期(年末から1月中旬くらい)に収穫されるワカメは「早穫れワカメ」と呼んでいます。

漁師さんとしては、なるべく長く大きく育てたものを多く出荷したほうが利益になるのです
が、この時期の「早穫れワカメ」を出荷するのは、やはりなんと言っても、「早穫れワカメ」
の葉の部分は非常にやわらかく、茎の部分はシャキシャキと食感が良いためです。

そんなわけで今日からの女川七十二候は「若布始穫(わかめはじめてとらる)」。

おすすめの食べ方は、なんと言っても「しゃぶしゃぶ」。
お湯にサッとくぐらせるだけで、ワカメの緑色が鮮やかに浮かび上がって、見た目にも華やかですよ(^-^)