女川の生活 – 女川さかな手帖

女川漁港さんま初水揚げ

ここ女川でも10日、ようやく待望の今年初のさんまが水揚げされました。
昨年の初水揚げは10月5日で、それまでで最も遅い水揚げだったのですが、今年は、その記録よりもさらに遅い初水揚げとなりました。
昨年も不漁で、今年のさんまはどうかととても不安でしたが、今日まで連日水揚げがあり、沿岸部の水温も下がっているようですので期待したいです。
このさんまの集魚灯、美しいです。

大きさは、100g程度とやや小ぶりで、大サイズは全体の1割程度ですが、脂のノリもよくて美味しいさんまが揚がっています。

今後については、まだまだ不透明で、価格もまだ安定していませんが、お腹いっぱいさんま、食べたいですね!

今日の女川港の様子

今朝の女川は天気も良くのどかで暖かでした。対岸の奥に小さく女川駅が見えます。わかるでしょうか。7:30頃、魚を積んだ船が女川港に入ってきました。今日は2隻のようです。港に船をつけて…船底部分にいる魚を水揚げします。これが何度か繰り返されます。 水揚げされた魚は一旦ここにまとめて入れられて…水揚げされた魚は大きな鰆(さわら)や、わらさ(ブリになる前の体長50cm程度のもの)スズキなどは選別されます。ウミネコやカモメがずっと上を飛んでいます。数センチほどの落ちた魚を食べてます。せりの場所へ運ばれます。ここで、魚種や大きさごとに選別されます。この日は、鮭やいか、鯛なども揚がっていました。窓のあるところに小さな穴があいていて、ここに競り落としたい金額を記入して入れます。そして一番高い値段をつけた事業者が競り落としです。陆地闯关

もう一度海に戻ると、相変わらずウミネコやカモメたちが、ひしめいていました。

10/23市場のおさかな🐟

おはようございます。朝早く市場に着くと見える朝日はとてもきれいです。特に寒くなってきた最近では空気も澄んで空も晴れ渡り、気分の良い1日のスタートを迎えることができます。さて今回は最近市場に上がってくるお魚をご紹介したいと思います。

【かます】

こちらは「かます」という魚です。とても小さくてどこか可愛いような見た目をしていますが、、、実は鋭い歯を持っていて産卵後の夏に小魚を食べまくる、小さな海のギャングなんです。秋の季節にとても脂が乗ってきて美味しくなってくる魚です。そのまま焼いたり、鍵開きという捌き方で干物にするのが有名です。

 

【シロザケ】

この時期に秋鮭と言われる鮭は、分類上「シロザケ」という種類の鮭です。シロザケは川で生まれて海へ流れて3年ほど海で過ごしてた後、生まれ故郷の川に卵を生みに戻ってきます。シロザケは海にいるときと淡水にいるときで体の色が変化します。この写真はまだ海水にいるときの色で「ぎんけい」と呼ばれます。これに対して淡水になれて体が褐色じみてきた鮭を「ぶなけい」と呼び、2つを区別します。というのも身が美味しいのは断然「ぎんけい」だからです。体がだんだんぶなけいへと変色していくことを「ぶなる」といいますが、一般的にぶなればぶなるほどおいしさは減っていき、卵(いくら)以外の価値があまりなく、値もさがっていきます。11月になってくると大体の鮭がぶなってくるので美味しい身を食べたいなら早秋、9月の中旬頃から狙いを定めておくと良いかと思います。

支架水池

 

だんだん季節の境目がなくなってきて暑いか寒いかのどちらかというような気候になりつつありますが、こうした魚を見ているとわずかながらに秋を感じることができるなぁ、そんな風に思った本日の市場レポートでした。

 

それではまた次回!